わかる

最近すっかり番組のファンになった「こころ旅」
視聴者の人生の想い出の場所を自転車で訪れ
現地でその視聴者の想い出にまつわる手紙を読む


先日、母親の介護に通う道中の海と
それにまつわる思い出を綴った手紙が紹介された
手紙によると、まだ介護は続いているようだが
お母様の認知の段階で現在よりもっと大変な時期があり
その当時、自分が母親に”心無い言葉”を言ってしまい
帰り道、そこの海を眺めて後悔にさいなまれていたと綴られていた


凄く、凄く、同感!
番組を観ながら心の中で、その彼女をハグした
認知症の周辺症状は確かに変化していくのだ!
まったく我が家の母と同じ傾向なタイプの認知症


4、5年前が一番きつかったのを忘れない
ここ2、3年くらいは、ずっと楽だ
認知症が治った訳ではなく、段階を追うごとに
現れる症状が変動していくのだ


介護で一番つらいことは
心無い言葉を言ってしまう、そんな自分への自責の念にさいなまれる
それが何よりもつらい
嫌な人なら遠ざかれるけど、自分が嫌になることは逃げ場がないのだ
気分を変えてリフレッシュなんてできやしないからだ


介護にまつわる諸々なら気分をリセットできるけど
自分がやらかしたことで自分が許せない気持ちは
どんなにしても逃げられないのだ
それが積み重なっていくその重みは、どこへも捨てられない
やり場も逃げ場もない


凄く解る!孤独感の中で自分が許せない闘い
番組を観ていてその彼女にお手紙だしたくなった
みも知らない人だけど、私とまったく同じ苦しみを味わっていた人が居たんだ
そう思うとほんの少しだけ後悔が軽くなるのを感じた