能の演目に有名、私は観たことがない、観たところで理解できる自信もない。
そんな私にこんな事を言う資格があるかどうか疑問だが、
芭蕉か西行かというと、西行派。
芭蕉はただの旅好きな俳句爺さんではなく、事の真偽は別として幕府の蜜命を受けていたっていう歴史ミステリーがある、だから・・・ではないけど、どこか職業俳人の匂い(あくまで私感)
西行は本来産まれついての数寄人であった。出家の理由については諸説あるけれど、桜狂いとまで白洲正子さんも言うように、桜のうたが多い。
私も桜好きのはしくれとして、やはり西行に興味がある。本当の桜の風情は、年をおうごとに心に沁みてくる。
(はしくれ的に、cherryblossomを名乗っている。)
入学式を連想する目出たさの一方で、散り際の儚さをも象徴している、なんたる奥深さ!「夜桜」、ことさら夜観たくなる花は他にない。実に風情豊か。
出家した武士、西行。
その人は漂白の後、晩年は想いを寄せる身分有る人の住む場所が見渡せる小高い丘に、庵をかまえ、ひっそりと暮らしたのだとか。
京都には、そんな話がよく似合う。
ねがはくは花のしたにて春死なむ
その如月の望月の頃
もうすぐ2月。