ふがいない

やっぱり私はふがいない
最近の母は夜中にベッドからおこしてくれと何度も何度も言うようになっている
おき上がっても、数秒して横に成る
おこすのに負担がかかるのと、夜中に始まって朝方までそうやってぐずるので
とうとうヒステリックに母に怒ってしまう
怒鳴って怒って、あげく自己嫌悪でボロボロ泣けてくる
おいおい泣く私に母は
「一緒にねよう」と言う
それが訳も解らずなのか、全て承知してなのか謎だが
寝させてくれないくせに、そこは理解できない
認知症のなせるワザ、、、
あと何十年も母と居られる訳じゃないんだから
もう怒鳴ったりしない!と何度決心しても、結局やらかしてしまう
母は怒鳴って怒る私に困惑するが、おいおい泣いてる私の手を取って心配する
こんな風に心配する母を怒鳴ってしまう、このふがいなさ


そんな朝方に私が子供の頃の話をした
小学校の4年の始めに引っ越して転校するまで住んでた町の名も
私がそれまで通った小学校の名もハッキリ間違わないで言う!
それでも数分前に自分がおこしてと言った事は覚えてない
そんな母とこうして自分達なりに無様でもいいから
時間を重ねていきたいと願う
怒鳴ってる私、おいおい泣く私
そんな私を見ていてくれるのは母だけなのだから
そんな私に一緒に寝ようと心配する、親はどうなっても親なのだ
私の叫びをちゃんと受け止めるのだ
母の症状を全部受け止める力を持たなければ
なんて願うけど、親は越えられないのかな
ふがいない娘