ドライブの秋

なんだかんだで今年も11月
コロナで想定外の出来事続出

この日記には初めて書くけど
実はこの夏にうつ病が発覚、、、
母にではない、私が患っていた
いつからか、それはわからない
介護生活に突入するや母の認知症
高速に進んでいった
ありとあらゆる周辺症状と闘いながら
自分がしっかりしなければとの重圧の中
手探りで、時に激しく母と
というか母の症状とぶつかり乍ら
無様な介護生活のなか
これは自分もへんになっているだろう
と、ぼんやり思ってはいた
独りの介護生活は自分のことは後回しで
そんな不安もいつかどこかにおき去りだった

7月にあまりの身体の不調に救急で病院に駆け込んだ
もしやコロナ?の不安もあった
時間外で快く診察してくれたのが
母の主治医の先生だった
結構長く診察というか話をして
先生から「楽になるように点滴をしましょう」
抗うつ剤の処方だったのだが
これが大・大・大ビンゴ!
すごく目の前が広がる爽快感と共に
肩からすーっと力が抜けてる感じて体が一機に楽になった
人生で初めて味わう不思議な感覚だった
なにより、病院の緊急出入口を出て
駐車場でスキップをしそうになったのだ
え?!なんで急にここでスキップ???
思わず周囲を見渡した
誰にも見られてはなかった
暫く愕然とした、、、

以来、諸々介護との向き合い方を
自分なりに整理した
というより、心の中をじっと見つめた
誰にも分って貰えない辛さを抱えての10年の月日
その重圧
独りぼっちで頑張って頑張って頑張った日々に
とめどなく泣いた

病院に行くより、まず泣こうと
そして、自分の好きなことをいっぱいしようと決めた
独りで楽しめるドライブをいっぱい楽しもう
行きたい海に街に行ける時間を作ろう
自分の為の時間を持とう!

そして自動車を乗り換えた
新車を買った
もう乗ることはないだろうと思っていた普通車を買った
ドカーっとお金を使った自分の為に
母を乗せるスライドUPシートの軽からの乗り換えは
心苦しい気持ちもあったけど
私がダメになることを母は望んでいない
わかってくれると

10月末日の納車以来
走った走った
爽快なドライブを楽しんでいる
自分の時間を捻出するべく
点滴の見守りをプロの方に依頼したのだ

ゆっくり疲労を癒し
追い詰められ続けた介護の日々から自分を解放しようと
何件か心療内科の病院の情報も集まった
病院に行くより、楽しむ時間を持つことを先にした
結果、介護の日々の何がどんなに辛かったかを
泣かずに話せるようになった
それを話そうとすると嗚咽する程泣いて話せなくなっていた
しまいにはワンワン泣いていた
ワンワンがギャーギャーになる時もあった
吐き出すように泣いた
叫ぶように泣いた
この10年、何度もそんな局面があった
そんな日々を思い出すように泣いた
その集大成のように泣いた
そんな9月だった

10月になって少し落ち着いて
ひたすら自動車選び
我が家の財布との相談もあるので
慎ましくコンパクトカーだ

介護から逃げたのではない
言い訳もしない
でも、自分を追い詰めすぎることはもうやめよう
無意識にそうなっていた
そんな自分の姿が今は少し見える
自戒の念と自分へのいたわりの念と混ざっている

母は今日も点滴受けながら
ご飯を食べた
「お母さん、また来るからね!」と部屋を出る
自分の負担を軽減しながら
母をみまもっていこう