ふたりぼっち

今日は母の週3回の点滴の日
認知症なので点滴中の2時間半見守りの日だ
今日はシンマイの看護師さんだった、1回めも2回めも失敗して
遂に母が「痛いからやめて!」と
確かにそうだと私も思ったけど点滴は入れないと
「お母さん、もう1回だけがんばろう!!」と声をかけた
勿論、看護師さんにプレシャーを掛ける為だ
3回めダメならチェンジ!だぞと、、、
施設と病院は歩いて数分の距離でもある


見守りは入院した時もいつも24時間体制で家族の見守りをお願いされた
かなり認知症なのでという事情から
私独りでは私も倒れて入院してしまう、家政婦さんのプロの方を頼んで交代であたった
夜間は病室で付添用のベッドで寝るのだけど、その時の症状で結果的に徹夜になる夜もあり
退院して母を家に連れて帰っても、私が倒れそうで
まだ施設に入所してない頃は、退院と同時にショートに預けた

泣いて母に頭を下げて「これからショートに行って」と頼むと
そんな時はぐずりもせず、静かに頷いてくれた
自分で自分の無力さが情けなくもあり、どこまでも独りで看る重圧が辛くもあり
母に申し訳なくもあり、ぼたぼた涙がつたう
ベッドに座りながら、そこで俯いて泣いている私の頭に母が手をのせて
見上げると母も泣いていた
「お父さんに言ってから行く」と仏壇のある部屋へ行く母
「お父さんが泣いたらいけんって言った」
と、和室がら気丈に涙を拭きながら出てくる母


今日はたまたま読んだ古い日記から、そんな光景が思いだされた
私独りで母を支えてきた
がむしゃらに、不格好に、直向きに、
時に情けなく、自信なく、心持たなく
一方で、そんな私を母がいつも支えてくれていたんだと

ふたりぼっちの母と私の認知症介護生活だ
今日の夕飯は点滴見守りあったからサボった私
明日はお昼前に覗きに行くよーーー母
好きな苺買ってるから持っていくね!