マンゴー黒蜜

友達と珈琲館でお茶をしようと出掛けた
途中施設の前を通る際、母の様子見てあげたら
と友達が勧めてもくれたので部屋を覗きに行ってみたら
壁向きに寝返って、ひたすら壁に向かって自分の弟の名を呼んでいた
叔父さんはもう3年前になくなっている

「お母さん、珈琲館に行く?」と声を掛けると
にっこり頷いて「行く!」と答えた
その声に力もこもっていたので、最近にしては調子よさそうだし
陽ざしも柔らかで涼しい日なので
先日帰宅もしたばかりだけど
諸々条件が揃う日はめったにないので
速攻一緒に行くことに^^

席について友達を「○○さん、私の友達なんよ」と紹介すると
「○○○子」と転校生のように自分の名を言った
偉いぞ母(^'^)

マンゴー黒蜜のあんみつをチョイス
マンゴー味の黒蜜を気に入って、「美味しい」とニンマリ^^
ものの10分も座っていたら、くたびれて横になりたがるので
あんみつも1/4程食べただけだけど
上出来!
しかも、あんみつ食べながら
チラチラ友達にむかって、愛想笑いも何度か^^

友達には待ってもらって、母だけ施設に送り届けた
そして夕飯の介助に行った時
珈琲館行ったの覚えてる?と尋ねてみたら
にま~っと頷いた
なんと今日は覚えてる!!
もう明日には忘れちゃうんだろうなぁw

何年も母を介護してきて
最近は随分楽だ
家で看てた時期、2人だけの孤独な認知症との戦いの日々があった
当時の日記を読み返していると何とも言えない想いがする
母も私もそれぞれが同じ屋根の下で孤独だった

そして今、母はこの家の記憶は薄れ
自分の故郷の実家に帰りたいと言う
連れて帰ってなと言う