ながれ星

「これ以上の答えを望んだりしない詠み人しらず口ずさむ歌のように終わらせるから・・・」

数年前、どっぽりこの曲の世界にいたことが
嘘のような日々

「今以上のやさしさ求めたりしない、人知れず舞い落ちる花のように忘れるから・・・」

それでいいと思っていた
それでもこの恋以外に生きられないとそう割り切っていた

けれど、ある日突然目の前に分岐点が訪れて・・・、何か特別な出来事があった訳ではない

むしろいつもの毎日の、そんなある日突然
自分の中で、氾濫がおきた「そんなの嘘だ!」と。

通算7年X365日分の「嘘だ」が洪水のように溢れた。

そんな日々に別れを告げ、きっぱり踵を返したのがもう遠い、

そんな私の耳に、まさに残響のように響いて、自然に涙がこぼれた
後悔の涙じゃなくて、なんか懐かしい感じ。

雨の中、約束のロイホまでドライブしながら、泣いていた。

そんな私を待っていた2人の友は、こぞって2人ともが、この曲の世界に真っ只中に居た。

一人は以前から聞いて知ってたけど、
もう一人は、こんな雨の夜に黙って隠していられない様子でのカミングアオウトだった

女3人の晩餐に沈黙が流れた、涙をながしている向かいの友人にかける言葉が見つからない訳じゃないけど、今の私の心に浮かぶ言葉をまっすぐ掛けていいものか、、、

戸惑った、人それぞれの答えがあると、こんな時の決まり文句に躊躇して

ただ、はっきり言えるのは、自分でこんな日が来るとは夢にも思ってなかった、そんな或の日の決心は間違ってなかった

そう確信できることだけは、伝えないではいられなかった。

「涙なんか隠してしまって一人生きるつもり」そんな二人に・・・。
私も今一人だ、だけど涙はもう隠してない
間違っているとか正さとかの次元ではなく、むしろそんな彼女の涙ごと抱きしめたい気持ちだからこそ、ちゃんと伝えたかった。

長年片意地はって生きていたから、今すんごい肩凝りだ。
     
今想えば、沖縄離島の或の海に出会って、あの浜でおもいっきり背伸びしたときに、いっぱい勇気とまだ見ぬ希望を貰ったんだ。

地球の力って、人間の萬の言葉よりすごい!!彼女をあの海に出会わせてあげたくなった。
私には奇跡の一瞬だった!!
ほら、こんな当たり前に簡単だよ、その荷物をおろすことは・・・そう囁いてくれたあの海に。