もう限界だ、と思ってから数年
来る日も来る日も認知症との戦い
どんなに頑張っても、辛抱しても
報われない感に支配される厳しさ
まるで歯が立たない
やるせない、ただやるせない
どれだけ止めてしまいたいと思ったかしれない
何度とないきょくめんの積み重ね
今夜もぐずられて、お皿思いっきり割りたくなった
衝動を抑え震えた
時折、母が「おねぇちゃん、ごめんなさい」
「お前が悪いとお父さんに言われた、ごめんなさい」と
母が泣きながら謝ってくる時がある
夢に父が出て言うのだそうだ
認知があるので、どこまで信憑性あるか?な部分もありつつ
だけど、家の事や諸々私が気になってるとこや
とうてい母の考えとは思えない内容が語られる
父からの伝言
のように私には感じられて
心にともしびを感じる
そんな不思議が存在するのかどうかは解らない
無いとは言いきれないと私は信じている
認知症の特効薬がこの世にでることよりも
もっと信じているかもしれない
すべては2人っきりしか居ない家の中での出来事だ