ミュールを履く女

一頻り降っていた雨が気が済んだかのようにピタっと上がった
そんな昼下がりのこと・・・

小説?
(笑)いやいや、なんちゃって書いてみた
だが!履いたんだ!ミュール
むりやりでも意地でも、夕べコンビニ行く時
このまま捨てるくらいならと

家の玄関で履いてみて、「はっ?!」私って女だったの?
そうよね、女ってこんな感じ〜!
遠い遠い遠〜〜〜ぉい・記憶の彼方から、じわ〜っと思いだしたのだ
踵から・・・自然に伸びた背中から・・・気持ちそった両肩から


ここ数年の私の女捨てっぷりは見事すぎたというのか?
こんだけ、ましゃ、ましゃ、言ってるけど??
女として、ましゃのファンである
だが!歌がすき、ましゃの音楽がすき、ましゃの曲の世界が好き
それは男でも同じだ
男前っぷりが好きなとこは女なはずなんだけど
現実ではないバーチャル(笑)


10数年になろうか、最後の恋を捨てた
終わったのではない
捨てた!
捨てる時は私からだ!と決めていた
恋人じゃない恋を続けていた女の意地だった
未練なメールが3度来た


40も過ぎてハマったその恋は、
いい恋ではなかった、そもそもが・・・
しかしながら実にヘビーだった
離れがたさが、ただならなかったのだ
今から思えばそれは恋ではない、何か他のものだ。。。
逆にだからなんだろう、当時の苦しさったらなく

その恋から遡って自分が女であることを辞めなければ
捨てるに捨てることが出来ず
私は自分の女を捨てたのだ!
そうすることで、吹っ切った
だから未練風味なメールが来ても、心は無反応
勝ち誇った気分すら湧いてもこなかったのを覚えている



吹っ切ったはずみで、走ったのが「福山雅治
これには、ハマりがいがあった(^'^)
ブラ男(知ってる人は知ってる^^)の影なんか
いとも簡単に跡形もなく消え去った


それ以来、女をやめていたら、母が認知を発症
介護生活の心身にかかる負荷の激しさ、未知の戦いに追われ
苛まれる日々に
化粧もおしゃれも、お風呂でさえ忘れはてている
頭じゅう総白髪になるというより、毛という毛が白くなっていくようなそんな感覚だ
母の認知が進むにつれ2人しかいないこの家で
今日、ここで灰になれと言われる感覚だ!
表現しようがない闇にすいこまれる
それでも、頑張った、頑張らなければ母も私も生きていけない


でも、そんな日々に線をひく出来事
それは、ミュールを履いたことだ
眠りつづけていた何かが「履け」と言ったような
ちょっと、そんな気分を味わった
だが!コンビニ限定
それ以上は歩けない、うっかり転んで捻挫は痛すぎる(苦笑)


ミュールを履く女は近くのコンビニまでしか行けない