点滴

母のこと
最近は弱々しくて、反応がない日も多い
施設に往診の主治医から
点滴回数を半分に減らすと言われて
3ヶ月、耐えている、、、
血管に負担だから休ませるとか
諸々説明だけど
ど~~~ぉもスッキリしない
代理診療ってことで病院にも呼ばれ
説明も受けたけど
どこか、他にホントの事がありそうで
臭い!!
これは本能的な感
医師がチラっと口にした”過剰医療”
その言葉にビビっと反応したのだ
臭う!!
市の福祉医療課にはっきり聞いてみた
これが大ビンゴだった!!

国の第三者機関が病院の額の大きいレセプト
審査みたいなのが掛かっているのだそうで
今まではセーフだったケースも
どうも狙われたんじゃないか、、、
ニュアンスもなにも、はっきり答えてくれた
更に窓口の方いわく
それでも主治医によっては裁量で
その決定に対し抵抗してくれる医師もいる
なので主治医を変える方法もありかもです
アドバイスくれた
現実にはやりにくい、、、
老人の終末医療に対して国がケチってきた

コロナのワクチンとか他、関係の出費がかさむ
そのツケをここに回してきたのか、、、
喜ばしくはないけど、仕方ない

とにかく、弱り方がはっきり加速している
でも頑張ってる
今日は比較的調子がよかった
私の手を握りかえす母の手に
力がこもってた
反応がない日も多い

「帰る」とかすかに言葉を発した
帰ろうね!今は怖い病気が流行ってるから
帰れるようになったら、帰ろ!
「ご飯食べる」「うんちが出る」
今日はこれだけ喋れた

今日は枕元で母と旅した場所の話をした
聞いてくれてたかどうか微妙だけど
小樽、伊豆、神戸、
楽しかったね、あいがとう!
返事はなかった、、、

でも、また来るからね
ちゃんとご飯食べてよと声を掛けたら
約束のゆびきりの小指を立てた^^
凄く久しぶりだった^^

そういえば私が東京に居た頃
母が訪ねてきたこともあったっけ
乗り換えの都合で
大手町の長い通路を歩いたなぁ

認知症の介護をすると
何とも言い難いストレスが積もる
雪のように積もる
日常の当たり前が覆ってしまう
細かな積み重ねの重みが心にあるのだ
ずっと、、、

でも、こうして健常な頃の
母との思いでを思い出していると
涙がつたう
懐かしさと寂しさと
同時にどこか温かさもあって
積もってた雪がとけていくような
そんな感覚もある
不思議

介護を卒業した時の
そこから始まる後悔と自責の重さ
人知れず苛まれるであろう日々を
どうやって乗りきろうかと
ずっと考えてはいるけど
楽しかったことしか思い出さない
そんな薬があったらいいのにな、、、