母が他界した
先月の或る日、夜遅くのことだった
当日の夕方、いつものように
施設の部屋に母を訪ね
体温が妙に低いので気になってはいたけど
「明日の朝また来るね、良く寝てヨ」
と声を掛けて部屋をでたのだった

茫然とする意識の中で
通夜、告別式を行い
以前のように日常がある
ただ、そこに母が居ない

いつも母の部屋に持って行く諸々
買い物中につい買おうとして手が出る
あっそうか、もういらないんだ、、、
実感があるようでない

長年の介護だった
介護中はその段階、状況に応じ
対応しながら、常に心に
自分の至らなさに自戒の念があり
施設や病院や制度に、
何故もっとという不満と
言い知れない悲しさがあった
過去の後悔で自分を責めては
いつも泣いてもいた

そんな全部が、今は消えている
告別式の翌朝、すきっと目覚めて
その変化が不思議でならない
心から施設の方々にも御礼が言えた
母が私の苦で濁った心を
あの世から浄化してくれているの?

今、私は
半分の解放感と
半分の喪失感の中だ

母と見に行った桜を見てきた

まだ近所は咲いてないけど
早く咲くところまで行ってきた
母と新幹線で行ったよね、お母さん
一緒に見てくれてるよね^^